よくある質問集 > 質問集詳細目次 > 質問集_解答



Q リーチの手順は?
A     @「リーチ」と発声。
A牌を横に向けて捨てる。
Bこの牌にロンがなければ、リーチが成立。
Cリーチ棒1,000点を出す。
※@とAは、同時に行われる場合が多い。
※リーチ棒を出すのが遅い人がいるが、プレーが遅滞するので直すこと




Q リーチ棒の出し方は?
A     @1,000点は、自分の捨て牌の前方に、横にして置く。自動卓のほとんどは、卓の中央部に凹んだ場所があり、そこにリーチ棒を置くようになっている。
A千点棒がない場合は、両替してもらった後に、所定の位置に置く。




Q 五千点を両替してもらっている間に下家にツモアガリされました。このときもリーチ棒を出すのですか?
A     YES。リーチが成立しているので、1,000点供託する必要があります。この場合は、アガった下家がもらえます。




Q ノーテンでリーチをかけてしまいました。解消できますか?
A     NO。「発声」と「横向け」の2つが済んだ後は、解消できません。ノーテンリーチに気がついても、相手に悟られないように淡々とプレーを続ける義務があり、流局したときはチョンボになります。



Q チョンボがあったときのリーチ棒も取られてしまうのですか?
A     NO。本ルールでは、チョンボはノーゲームとして扱うので、その局に出したリーチ棒は、戻ります。




Q 横に向けた牌をポンされました。どうしたらよいでしょうか?
A     次に捨てる牌を横に向けます。それまでは、横向け牌がない状態となります。




Q どうしてフリテンという面倒くさい制約があるのですか?
A     そのほうが面白いからです。自分がアガれそうもないときに、のんべんだらりと捨てていたのでは、メリハリがなく緊張感が薄れてしまいます。放銃一家包にフリテン規定、そしてリーチ。この3つがあることにより、受ける(守る)楽しみが生まれました。日本麻雀の最たる特長です。




Q(チー)でテンパイ。ところがを捨てていました。フリテンですか?
A     YES。役があろうがなかろうが、でも4メンツ1雀頭というアガリ形作れるわけですから、立派なフリテンです。「フリテンが、役に優先する」と覚えておくとよいでしょう。



Q からを切ってリーチ。が出たのでロンしたところ、「を捨てているから、フリテンだ」と言われ、チョンボにされてしまいました、本当ですか?
A     YES。立派なフリテンです。この手は、リャンペーコー(3翻)にもチートイツ(2翻)にも該当します。したがって得点を計算するときは、自分有利の高点法により、リャンペーコーで計算します。しかし、フリテンは相手有利に考えるもの。チートイツ形ではフリテンでなくても、4メンツ1雀頭形ではフリテンですから、ロンアガリはできません。




Q 国士無双や九連宝灯のような特別や役でも、フリテンだとロンできないのですか?
A     YES。フリテン規定に例外はありません。例外を設けるのは、トラブルを増やすだけです。




Q この場合の同巡内(摸打の1巡)とは、いつからいつまでですか?
A     本人が捨ててから、次に本人が取牌(ツモ、チー・ポン・カン)するまでです。「本人が、もう一度何かを捨てるまで」と覚えておきましょう。



Q でヤミテン。トイメンがを捨てましたが、役がないので当たれません。続いて上家がを捨ててきました。当たれますか?
A     NO。役のあるなしは関係ありません。でもアガリ形となるので、作戦で見逃した場合と同じに扱われ、ロンできません。




Q (前問の続きで)そのを下家がポンしたので、ツモ番を抜かされる格好となりました。次のトイメンの捨て牌は。当たれますか?
A     NO。自分の取牌(ツモ)が入っていないので、手変わりした可能性はゼロ。したがってロンできません。




Q 例外はありますか?
A     NO。例外はありません。



Q 1巡目のリーチなら、すべてダブルリーチですか?
A     NO。だれもポン、チー、カンしていないことが条件です。




Q 親が、いきなり暗カンして、嶺上開花でアガりました。(暗カン)でドラのツモ。だれも1牌も捨てていません。天和になりますか?
A     NO。配牌に、カンという人為を加えたので「天から授かったアガリ」ではなくなり、役満の価値はありません。図の手の場合は、メンゼンツモ、嶺上開花、ドラ1の2,300オールとなります。




Q 天和を宣言しようとしたところ、北家が九種倒牌をしました。流局になってしまうのですか?
A     NO。アガリ優先の原則により、天和が認められます。そもそも九種倒牌は、配牌時にはできません。




Q 1巡目のツモアガリなら、すべて地和ですか?
A     NO。だれもポン、チー、カンしていないことが条件です。



Q 親の第1打でロンアガリ。地和ですか?
A     NO。何の役にもならないので、手役がなければチョンボ。ただし、「人和」というアガリ役にしているところも、多いようです。
※競技ルールには、採用されていません。
※中国南部などでは、これが地和だったようですが、合理性を欠くので改められました。




Q 親でダブリーをかけ、北家の第1打でロンアガリしました。人和ですか?
A     グループによって違います。人和の解釈には2通りあります、1つは、自分の第1ツモまでのロンアガリ。もう1つは第1巡以内のロンアガリ。どちらの場合も、ポン、チー、カンがないことが条件です。かつては前者の解釈が大多数でしたが、昭和50年頃から、後者の解釈のほうが合理的だという声が強くなり、現在は拮抗しているようです。




Q 人和は役満ですか?
A     人和の値段はグループによって違います。一時期は役満とするグループがほとんどでしたが、第1巡以内ならオーケーとするグループが増えるにつれて、役満派は少数になりました。
現在では、満貫から役満まで、様々な値段設定となっています。




Q 人和をハネ満とした場合、タンヤオ・ドラ1の手だと倍満になりますか?
A     NO。他の役やドラとは複合できません。ハネ満です。



Q 人和をハネ満とした場合、清一色ドラドラでもハネ満止まりですか?
A     NO。普通に計算したほうが高ければ、「高点法」に従って、そちらの点数でやり取りする決まりです。この場合はメンチン・ドラ2の倍満となります。




Q 暗カンがあっても四暗刻になりますか?
A     YES。初期には、暗カンすると(本来手を触れてはいけない王牌の助けを借りるので)純粋性を損なう。よって三暗刻、四暗刻の要素としては純粋の暗刻のみ数えるべきだ、という考えもありましたが、こだわりが強すぎて、多数の指示を得られませんでした。




Q 四カンツは、暗カンでも明カンでもかまいませんか?
A     YES。




Q 4組カンツができれば、役満ですか?
A     NO。それだけでは、ただのテンパイ。単騎マチをアガり切って、はじめて役満になります。




Q 字一色チートイツは何点?
A     トイトイ、チートイツ、どちらも立派な役満です。



Q 緑一色は、發がないとダメですか?
A     NO。6種全部を使おうと、5種だけであろうと緑一色に相違ありません。




Q どうして、緑一色は、發がないとダメと誤解する人がいるのでしょうか?
A     いくつか考えられます。
緑一色が日本に紹介された時、役として認めたくない識者がほとんどだったので、定義が不明確でした。牌ケースなどに入っている手役のモデル表には、6種全部が使ってあるが、他の牌より發のほうが印象強いので、あるのが当然と思われました。リューファ(緑發)とリューイーソー(緑一色)の最初の一文字が同じなので、誤解を生じました。歴史を遡るほど、役牌、特に三元牌のコーツが大事にされていたため、その郷愁から發を必要条件と解釈してしまいました。緑一色が普及しはじめたころは、タンヤオ清一色はさらしても満貫(役満と同価値)だったので、規定がはっきりしていなくても困らなかったのです。
緑一色は、「全緑」または「総緑」とも呼ばれた。この中国語風の麻雀用語の解釈の仕方が2通りあった。手牌すべてが緑色であること、という解釈と、緑色の牌種すべてを使っていること、という解釈です。




Q 9メンマチでなくても九連宝灯として認められますか?
A     YES。14枚の牌姿が役として扱われるので、9メンマチに1枚プラスした形であれば、何マチでもオーケー。マチの形が問題となるのはピンフだけです。



Q 九連宝灯で、を4枚使いにした9メンマチはどうですか?
A     NO。1と9の牌が少なくとも3枚ずつは必要です。そもそも、5枚目のが存在しないので9メンマチとは言えません。8メンマチもしくは7メンマチ、あるいは幻の9メンマチと呼ぶべきです。




Q 九連宝灯は、マンズでないとだめですか?
A     NO。ピンズやソウズでもオーケー。




Q 九連宝灯は、9メンマチの場合、フリテンでもロンできますか?
A     NO。フリテン規定が優先し、ツモアガリしかできません。




Q 国士無双は、13メンマチと1牌マチで得点に違いは?
A     NO。役満の場合、マチの形でアガリ点が違うケースはありません。



Q 国士無双は、1牌マチのとき、暗カンに対してチャンカンできますか?
A     NO。チャンカンできるのは、明カンに対してだけです。特例として認めるグループもあるので、不明な場合は適時、確認しておくほうがよいでしょう。




Q 国士無双は、13メンマチの場合、フリテンでもロンできますか?
A     NO。フリテン規定が優先し、ツモアガリしかできません。




Q リンシャンカイホー(嶺上開花)は、メンゼンツモと複合しますか?
A     YES。




Q リンシャンカイホー(嶺上開花)は、ハイテイツモと複合しますか?
A     NO。ハイテイ牌は王牌直前の牌(後ろから数えて15枚目)なので、リンシャン牌(一番後ろ)とは別の牌です。




Q 大明カンしてリンシャン牌でツモアガった場合、責任払いになりますか?
A     NO。ツモアガリなので3人払いとなります。この程度で責任払いにしていたら、きりがありません。



Q リンシャンツモの場合、ツモの2符は付きますか?
A     YES。ハイテイツモやメンゼンツモと同様にアガリ役であり、ツモ2符も付きます。




Q チャンカンできるのは小明カン(加カン)のときだけですか?
A     YES。大明カンの場合には、チャンカンという役にはなりません。暗カンに対しては、チャンカンできません。




Q ハイテイツモは、リンシャンカイホーと複合しますか?
A     NO。ハイテイ牌は王牌直前の牌(後ろから数えて15枚目)なので、リンシャン牌(一番後ろ)とは別の牌です。




Q 河底撈魚は、海底撈月(海の底から月をトル)という名前に比べると、直接的でやぼったいネーミングですが?
A     たしかに、海底撈月ということばはロマンチックで、麻雀用語だとは知らない人が詩集の名としたくらいです。中国ではハイテイ牌をツモってアガっていなければ、何も捨てずに終わりにしていました。ところが、それでは不公平であり整合性を欠くとして、捨てて終わりということになりました。
そうすると、最後の牌でロンのケースも出てきます。これこそ特別扱いすべきだ、として「人和」という名前を主張した人もいましたが、昭和5年度の会議で河底撈魚という無粋な名前に決まりました。後になって「河底撈珠」という名前にすべきだったと悔しがった人もいたそうです。



Q カンがあると、王牌は増えますか?
A     NO。何回カンがあっても、14枚だけ残します。他の方法では、質問やトラブルの回数を増やすだけです。




Q 1回カンがあった場合は、ハイテイ牌が上段になり、「海の底」とは違うように思いますが?
A     上段にあろうと下段にあろうと、1局の最後の牌なので「底」という漢字のイメージから離れてはいません。




Q メンゼンツモは嶺上開花と重複しますか?
A     YES。メンゼン状態で山からツモってアガったので、両方の役になります。




Q 鳴きタン(食いタン)ありですか?
A     YES。



Q チートイツは、同じ牌を4枚使ってもよいのですか?
A     NO。七対子という漢字のとおり、7種類の牌を使った役です。




Q 2翻しばりのとき、チートイツだけでアガれますか?
A     YES。立派な2翻役なのでオーケー。
※本ルールには2翻しばりはありません。




Q チートイツと複合する役は?
A     タンヤオ、混老頭、ホンイツ、チンイツの4種類です。字一色だと役満になります。
そのほか、偶然役のメンツモ、ハイテイ、ホーテイ、作戦としてのリーチやダブリーとも複合します。天和、地和なら役満です。




Q (ポン)親でロン。
点パネに気がつかずに、間違えて請求してしまいました。訂正できますか?
A     YES。ゲームというものは、皆がルールを守り、得点を正確に付けることによって成り立ちます。
図の手は、の暗刻が8符。ポンで2符。それにペンチャンの2符を加えると12符。点パネして40ベースなので、2000点のやりとりが正解です。



Q アガった人が、手を崩してしまいました。点数の訂正はできますか?
A     NO。崩してしまった本人からは訂正できません。その手が無理なく再現でき、相手3人がオーケーした場合のみ、訂正可能です。




Q アガった人が、手を崩してしまいました。相手方から点数の訂正はできますか?
A     YES。放銃者に限らず、訂正する権利(義務)があります。ゲームの精神に則れば、自分の損得に関係なく、点数は正確にやり取りすべきものです。4者にはプレーヤーとしての請求権と、審判としての進行義務(正確に、円滑に)があります。
ロンアガリ(1人払い)の場合でも、4人全員に関わりのあることなのですから、相手3人の承諾(無言の場合がほとんどでしょうが、未承諾の場合は雰囲気で分かるもの)があるまでは、アガった手牌やドラ表示牌を崩してはいけないのです。




Q 点数承諾に関して、うまい方法がありますか?
A     相手のアガリが正しく、アガリ点の申告も間違いないときは、点棒を払う人が「はい」と返事するのが、最も良いやり方です。このとき、放銃者以外が返事するケースを見かけますが、これは不快感を増幅させるのでいけません。返事のほうは、実際に点棒を支払う人だけに任せましょう。



Q 他の卓に迷惑をかけてはいけないと、いつも遠慮がちに発声するAさん。3巡目に牌を横向けにして「リーチ」と蚊の鳴くような声。下家のBさんがなんの気なしにを捨てたところ「ロン。一発、ドラドラでマンガン」と言われてびっくり仰天。「リーチと分かっていれば、現物のを切った」と主張するBさんに、「ちゃんとリーチと言った」とAさん。自動卓の攪拌(かくはん)する音で聞こえにくいのは確かですが、どうなりますか?
A     いくら「リーチ」と言ったとしても、相手に聞こえていないのでは発声したことになりません。Aさんに落ち度があるのは確かなので、役がある場合は、黙テンでアガったのと同じ点数のやり取りにすれば問題ないのですが、このケースのように役がない場合は困ってしまいます。
役がないのにアガったらチョンボ、という厳正な裁定方法もあるでしょうが、今まで小さな発声を許していたのですから、一発も裏ドラもない、表ドラだけの点数とするあたりで折り合いをつけてはいかがでしょうか。




Q 競技ルールには、なぜ途中流局がないのですか?
A     理由は、いくつかあります。第1に不自然であること。途中流局の一つ一つに、特別扱いする必要性が薄いこと。自動卓が普及したスピード時代にそぐわないこと。煩雑な取り決めが必要になり、トラブルを生じやすいこと。初心者に分かりにくいこと。
以上を総合判断して、不採用としました。
※問い合わせが多いので、以下に途中流局制度の一般的な解釈を示しました。




Q 配牌で、九種倒牌できますか?
A     NO。配牌ではできません。



Q では、九種倒牌はいつできますか?
A     最初のツモ番のとき。ただし、だれもポン、チー、カンしていないことが条件です。




Q ダブリーがかかっている場合は?
A     ダブリーは、ポンでもチーでもカンでもないので、制約を受けません。九種倒牌が優先されます。(4人リーチの場合を想定してください)




Q そのとき、リーチ棒は?
A     4人リーチと同様に、供託となります。




Q 8種しかないのに、倒牌した場合は?
A     見せた牌がたくさんあれば、続行に差し障りがあるのでチョンボです。少ない場合は、ノーペナ。
※何枚以上見せたらチョンボなどという決まりを作ると、かえってゲームに差し障りができ、逆効果となります。




Q 親は流れますか?
A     NO。悪手救済のため、配牌のやり直しをしようという趣旨なので、連荘となります。倒牌したのが親でも子でも同じです。